広告費用をかけずに集客や自社のブランディングを行うために、自社のオウンドメディアを運営する企業は少なくありません。
世の中にはオウンドメディア、自社メディアで広告や宣伝、集客を行っている事例が山ほどあります。
今回はそんなオウンドメディアの共通点を成功事例を紹介しながら紐解いていきます。
ただ事例を紹介するのではなく、なぜうまくいっているのか、真似できる部分はどこか、などを合わせて解説していきますので、ぜひ自社メディア、オウンドメディアのヒントとして活用してみてください。
オウンドメディアの目的を考える
オウンドメディアを運営する意味を考える必要があります。
多くの場合、オウンドメディアを運用する理由は以下の3つが挙げられます。
- 新規顧客・見込み顧客の獲得
- 売上の向上
- ブランディング
多くの会社が広告費用をかけて新規顧客や見込み客を獲得する中で、オウンドメディアで顧客を獲得する企業は非常に優秀です。オウンドメディアで集めた顧客によって売り上げが上がれば、広告費用をかけずに売り上げを上げることができます。
また、オウンドメディアによるブランディングを行うことによって集客だけでなく、リクルートにも効果が期待できます。
オウンドメディアの運営目的として最も多いのが、見込み顧客をターゲットとしてSEOやSNSから集客を行うものです。
オウンドメディアでは目的によって発信内容が変わるので、自社でオウンドメディアを運営する目的を明確にした上で運用する必要があります。なんとなく運営していても、中途半端になって費用対効果が小さくなってしまいます。
オウンドメディアの成功事例
ユーザーにとって有益な情報や、面白いと思われる情報を発信することでオウンドメディアの集客やブランディングは成功していきます。
本記事ではオウンドメディアの成功事例として以下の4つのメディアを紹介していきます。
- 明治の食育
- TECH CAMPブログ
- 北欧、暮らしの道具店
- サイボウズ式
どれもオウンドメディアとしての完成度が高く、結果を出しているメディアなので、コンテンツを見るだけでも非常に勉強になります。
明治の食育
ー引用元:明治の食育
「明治の食育」は、食に関する情報を「食の大切さ・楽しさ」「食のバランス」「食の安全・安心」の3つを柱に発信しているウェブメディアです。
明治の食育のサイト内には、実際に販売している明治の製品を使用したレシピや料理教室・セミナー等の案内だけでなく、日本の食文化や賞味期限についてなどの細かな知識、食の栄養のバランスや大人向けの食のセミナーなど非常に多くのオリジナルコンテンツが掲載されています。
明治の商品やレシピだけでなく、「食」に関する多くのことをこのウェブメディアで学習することができ、小学生からシニアまで幅広い層をターゲットに向けてそれぞれの年齢層に合わせたコンテンツを掲載しています。
「明治の食育」では自社製品を使ったレシピを紹介して自社商品の販促を行っています。また、幅広い年齢層に向けてのオリジナルコンテンツによって、学びの環境を提供し、消費者により馴染みのある企業になるようなブランディングにも成功しています。
参考URL:https://www.meiji.co.jp/meiji-shokuiku/
TECH CAMPブログ
ー引用元:TECH CAMPブログ
プログラミングスクールを運営するTECH CAMPのオウンドメディアである「TECH CAMPブログ」では、プログラミング学習やエンジニア転職などのあらゆる情報をブログ記事のコンテンツとして紹介しています。
プログラミングは副業から始められ、本業としてエンジニア職に転職する人もいるなど、誰でも始められてしっかりと学べば身に付くスキルです。
そこで、プログラミングスクールのTECH CAMPはオウンドメディアを公式サイト内に設置し、SEOでの集客を始めました。結果から言うと、TECH CAMPブログの記事はプログラミング、エンジニアなど様々なキーワードでSEOで上位をとり、集客に大きくつながっていると考えられます。
読者の「プログラミングについて知りたい」「エンジニアに転職をしたい」「プログラミングとはどう言うもので、どこで学べるのか」こういった質問疑問に対して的確な回答を記事にて行っています。
プログラミングの知識があまり無い初心者でも理解できるような内容かつ、周りくどすぎない簡潔な記事ないようになています。
参考URL:https://tech-camp.in/note/
余談ですが、過去にSEOで集客を行った「侍エンジニア」と言うプログラミングスクールは、SEOの集客にこだわるあまり記事の中身の質が低下して批判されたこともあるなど、BtoCのオウンドメディアは記事コンテンツの質をある程度維持する必要があります。
質の高い記事を掲載することは、結果としてSEOで検索上位になる大きな要素になります。
北欧、暮らしの道具店
ー引用元:北欧、暮らしの道具店
生活・インテリア雑貨やオリジナル商品を取り扱うECメディア「北欧、暮らしの道具店」では自社集客、脱モールを掲げ、ECサイト自体をオウンドメディア化しています。
ECサイトをオウンドメディア化しているので、「メディアの目的が商品を購入させること」と明確であり、そのための集客やブランディングを自社コンテンツを通して行っています。
北欧、暮らしの道具店のコンテンツは新商品の案内から、収納術などのお役立ち情報、編集部スタッフのコラムまで様々な内容を発信しています。その中でもバイヤーへの取材記事や着用レビュー、スタッフが愛用している商品の紹介コンテンツなどのユーザーの意見がコンテンツとして配信されており、各商品ページではスペックだけでなく特徴や使い方が詳細に説明されています。
丁寧でわかりやすいメディアを作ることで、ユーザーと長期的な関係を構築し、取り扱う商品の購買につなげることに成功しています。利益を直接的に生み出すECサイト一体型という側面からもますます注目されていくメディアの一つと言えます。
一般的なキーワードのSEO検索結果1位が非常に多く、その上メディア自体の指名検索数も多く、媒体としてのファンが多いことがわかります。
とにかくお客様第一のメディアを作り、その上でSEOや口コミから集客を増やしているオウンドメディアの成功事例です。
参考URL:https://hokuohkurashi.com/
サイボウズ式
ー引用元:サイボウズ式
サイボウズが運営する「新しい価値を生み出すチーム」のための、コラボレーションとITの情報サイト「サイボウズ式」は企画を自社で全て行い、カイシャ・組織、働き方・生き方など、多くの人が共感するテーマのコラムやインタビューを中心にコンテンツを制作しています。
ECやサービスの販売ではなく直接的に利益に結びつけるために運営をしているわけではないので、読者が企業との良い関係性を作ることに重視してコンテンツを作成しています。
こうした地道な配信によって「働きがいのある会社」や「ダイバーシティ経営企業100選」に選出され認知度が高まりました。これにより、世間一般的なポジティブな印象を獲得することに成功し、採用面でも効果が出ています。
参考URL:https://cybozushiki.cybozu.co.jp
まとめ:成功しているオウンドメディアの共通点
以上、消費者向けオウンドメディアの成功事例を4つ紹介しました。
成功しているオウンドメディアに共通するものは、「読者や消費者などのユーザー層が何を求めてメディアを訪れるのか」を考えているところです。
オウンドメディアでは、誰のために、どんな情報を、どのくらい丁寧に、どのくらい詳しく発信するかを決めた上で、ユーザーの反応や要望に沿った居心地のよいメディアを作り上げる必要があります。
そしてどう言う形であれ最終的に自社の利益につなげる必要があります。これは直接的な金銭的利益だけでなく、ブランディングした先の企業への信頼や宣伝・広告という形の場合もあります。
オウンドメディアの活用は、YouTUbeやTikTokなどの動画サービスが普及している今、動画という形でも運用されることが多いです。
文字媒体でも、動画媒体でも成功しているオウンドメディアの共通点は根本的には変わりません。
当メディアでは個人・企業のオンラインビジネスの体験談を紹介しています。ぜひあなたのビジネスの参考にしてみてください。
コメント