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教育現場におけるデジタル化の意識調査オンライン授業でのリスクとは?

昨今、リモートワーク、テレワーク、オンライン授業などの遠隔で勉強や仕事を行う環境が増えました。

パンデミックはあっという間に世の中のかたちを変え、当たり前を変えていきました。

今回はここ数年で一気に広まっていったオンライン授業についてのレポートを紹介していきます。

教育現場におけるデジタル化の意識調査

法人向けセキュリティー製品「McAfee Enterprise」を手掛けるMusarubra Japanが「教育現場におけるデジタル化の意識調査」をまとめました。

当レポートによると、コロナ禍以前にデジタル化されたもので最も多かったのは、

「課題・申請などの提出方法のオンライン化」で43.5%でした。

それに続いて「ペーパーレス化」が42.1%、「オンライン授業/ゼミの実施」が37.3%でした。

また、「一つもない」との回答は29.0%に上りました。

この調査は、全国の短大、大学、大学院などの教職員504人を対象として2021年9月に実施されました。

コロナ禍以降でみると、「オンライン授業/ゼミの実施」が88.9%で最も多く、

続いて「オンライン会議の実施」(80.2%)、「試験のオンライン化」(43.8%)という順になりました。

「一つもない」との回答は5.6%にとどまりました。コロナ以前から23.4ポイントも減少しています。

同社は、コロナ禍をきっかけに急速に教育現場のデジタル化が進んだ様子が明らかになった、と分析しています。

デジタル化(オンライン授業を含む)の課題について調べたところ、

「学生との関係が構築しづらい」(67.9%)

「非対面のため学生が理解しているか把握が難しい」(66.7%)

「実技や実習、研究などが伴う教科、学科はデジタル化が困難」(65.5%)の回答が6割を超えました。

実技や実習は授業を行う場所が決まっているので、コロナ渦で外出自粛になった場合もなかなかオンライン化が進まない現状があります。

Musarubra Japanは、オンライン授業やオンラインゼミの実施が進む一方で、学生とのコミュニケーション課題を抱える教職員が多くいることが伺えるといいます。

さらにデジタル化のリスクを調べたところ、「本人以外による授業の出席や、試験の代理受験(なりすましなど)」が65.3%で最多となりました。

実際に本人が出席しているのか、本人が試験を受講しているのか、というのは確認しにくいものですので、今後も大きな課題となっていくでしょう。

(出典:日経コンピュータ、2021年12月9日号p.18)

オンライン授業にはまだまだ課題が山積み

以上のレポートより、オンライン授業の課題が見えてきました。

今まで対面で行っていた授業をオンライン化させるのは、簡単なことではありません。

それでも学生のため、学校側は短い期間で対策を考え、様々なオンライン化の施策を実施してきました。

今後のオンライン授業の課題解決には、オンライン授業を行う先生と、それを受講する生徒との関係性を高め、生徒たちに積極的にアンケートを取るなどして、少しずつ課題を解決していくほかありません。

デジタル化のリスクの調査に置いて、『本人以外による授業の出席や、試験の代理受験(なりすましなど)』が65.3%を占めたことからも、本人が授業や試験をしっかりと受講する仕組みをうまく作ることが求められています。

マイナスな面が多いオンライン授業ですが、オンライン授業になったからこそ、本来の「学び」を考え直す機会になったのも事実です。

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