こんにちは、オンビジ編集部です。
昨今、オンラインビジネスで利益を上げる企業、個人はSNSなどを通して当たり前に見るようになってきました。
様々な企業や個人がオンライン上で利益を獲得する仕組みを作り、工夫をしながらオンライン上でビジネスを展開しています。
インターネットが普及し、様々なサービスや体験がオンライン化されてきました。
今回は、オフラインで行っていたビジネスをオンライン化した方の失敗談を紹介していきます。
スクールをオンライン化したことによる失敗談(体験談)
今回は、オフラインで運営していたスクール・教室をオンライン化したことによる失敗を経験したCさんにの体験談を紹介します。
Cさんは都内でオフラインのスクール・教室を開講していましたが、本業の転勤を機にスクールをオンライン化しました。
Cさん
都内で企業に勤務しながら、株式投資を中心とする投資の短期スクール業を開講していました。転勤に伴い、事業をオンライン化しましたが、失敗して事業そのものを撤退しました。
「経験・知識ゼロの初心者でもわかりやすい」「実践に対して解説とフィードバックがあり、投資を始めるハードルを下げてもらった」「近い年代(20代後半~30代前半)との交流が増えるのが嬉しい」といった評価をいただいていました。
価格的にも既存の大手の投資を教えるようなスクールと比較すると安価であった点も好評だったかのように思います。
しかし、このスクール業を開講し3サイクル目に入ろうとしていた段階で会社の都合で福岡支店に転勤となりました。
開講済のものについては、相当の交通費をかけながら福岡⇔東京を往復しこなしていましたが、既存スタイルでの継続が困難と判断したため講義を原則オンライン化し、別途オフラインでイベントを開催するようなスタイルに変更しました。
それに伴い、スクールの価格も下げたのですが(セミナー会場費等が節約できるため)、オンライン化したとたんに受講生満足度が一気に下がってしまいました。さらに次の集客につなげることもできず、オンライン化してから1サイクルでスクールそのものの継続を断念。
赤字にはなりませんでしたが、想定していたような事業成長をまったく達成することなく短期撤退しました。
自分の講義の質に自信があり、オンラインであっても受講生の満足度には影響しないと考えていましたが、実際にはリアルでの講師や受講生同士の交流に価値を感じてもらっていたようで、判断・意思決定の誤りであると自負しています。
オンライン化したのは本業の転勤という不可避な事情によるものでしたが、転勤の時点でスクールから撤退すべきだったのか、それとも利益を削ってでも、ないしは増コスト分値上げしてでもオフラインにこだわるべきだったかは定かではありません。
今後に活かす経験としては貴重だったと思う以外ありません。
(Cさん 男性 30代前半)
Cさんは、都内でオフラインでのスクール・教室を開講していました。
転勤に伴いオフラインでの開催が難しくなり、オンライン開講に変更したところ受講生が一気に減ってしまったという失敗を経験しました。
Cさんのオフラインでのスクールの感想には「近い年代(20代後半~30代前半)との交流が増えるのが嬉しい」というものがあります。
Cさんのスクールの参加者は、知識を学びながらも同世代とコミュニケーションが取れる環境に価値を感じていました。
Cさんのスクールでは、このように「オフラインでリアルに交流しながら教えること」に価値が生まれていました。
つまり、スクールの強みは「単純に知識を学ぶこと」よりも「オフラインで同世代とコミュニケーションをとりながら学びを享受できること」の方だったのかと思われます。
この場合、スクールをオンラインにしてしまうと、強みが活かされなくなってしまうため、オンライン化に失敗したと考えられます。
オフラインでうまくいっているものが、オンラインになってもうまくいくという保証はありません。
自分のサービスの何が強みなのか、何に価値を感じてもらえているのか、ということをしっかり考えることがオンライン化をうまく進めるポイントと言えます。
オンライン化することで価値が下がることもある
ビジネスをオンライン化することは、何もかもがいいというわけではありません。
今回紹介したCさんの事例のように、オンライン化することで価値が下がってしまい、結果として利益が下がってしまうことも十分にあり得ます。
オンラインが当たり前になった今の世の中でも、オフラインでのサービスには一定の価値があります。
オフラインにはオフラインの良いところがあるので、時間やお金などのコストを考えた上で、オンライン化するところとオフラインのままにするところをうまく見極める必要があります。
当メディアでは個人・企業のオンラインビジネスの体験談を紹介しています。ぜひあなたのビジネスの参考にしてみてください。
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